管理番号 | 新品 :85166510 | 発売日 | 2024/03/24 | 定価 | 18,000円 | 型番 | 85166510 | ||
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*木版画を独学した 木下富雄 の抽象性を帯びた作品 『顔』です。 1962年制作 刷込サインと印章 があります。 限定150部 シートのみ 【真作保証】です。 『“人々の心” を顔を通して透視する木下は、プリミティブな曲線と直線に還元された表情-つまり心の核心を無造作に造形してみせる。注目の作家である。』 (出典:版画事典 室伏哲郎 著) 市場ではなかなか見かけることのない 木下富雄 の60年以上前の貴重な作品です。*木下富雄ファンの皆様、作品を探されていた方、作品を気に入った方、ぜひこの機会にコレクションに加えてください。 ・作家名:木下富雄(きのした とみお)1923-2014・作品名:顔・技法:木版・イメージサイズ:約21.0 cm×約13.0 cm・窓枠サイズ:約20.0 cm×約12.5 cm (紙のサイズ:約33.0 cm×約22.5 cm)・シートサイズ:約23.5 cm×約15.5 cm・サイン:刷込サインと印章があります。・エディション:150部・制作年:1962年・作品右下に印章があります。また、作品下部に刷込サインとエディションの記載があります。・コンディション:概ね良好です。 画像でご確認下さい。 木下富雄(きのした とみお)1923-2014現在の四日市市富田一色町出身の版画家・木下富雄が、2014年暮れに91年の生涯を閉じました。戦後間もない1952年、棟方志功の活躍を知り、日本人に適した芸術表現として木版画に着目した木下は、その後一貫して木版画の制作を続けました。その題材の多くは人物で、初期の《手》《Cry》《Women》で見られた人物の表情やかたちはまもなく抽象化、没個性化していきました。そして、自己の表現を確立した1958年の第26回日本版画協会展では、《仮面たちNo.1》などにより日本版画協会賞を受賞、その年に出品したニューヨーク、セント・ジェームズ教会主催の版画展でも2等賞を受賞、作品はニューヨーク近代美術館の買い上げとなりました。当館では1982年の開館記念展「三重の美術・現代」からはじまり、1995年には県民ギャラリーで「木下富雄展」を開催。ことあるごとにこの重要な版画家を紹介するとともに、これまで41点にのぼる作品を収集してまいりました。ギザギザとした輪郭を残す「突き彫り」の技法と、抑制された色彩による多色木版。作品を近くで眺めてみると、どれも実に細やかな神経で想像力にあふれた表現世界が隅々にまで広がっていることがわかります。生前、社会情勢を敏感に受け止め、人物像を介して繊細かつ強靭に発信し続けたこの版画家が残した作品の数々は、今、改めて評価される時期にきているといえるでしょう。(出典:三重県立美術館) <略歴>1923年 三重県三重郡富洲原町(現四日市市)冨田一色町に生まれる。1937年 名古屋市立工芸学校に入学。1941年 同校を卒業、この年満州にわたる。1952年 木版画をはじめる。1957年 第25回日本版画協会展に初出品。1958年 第26回日本版画協会展に『仮面たちno.1』『仮面たちno.2』『仮面たち no.3』を出品し、協会賞を受賞。1960年 第34回国画会展に『FACE(災害)』を出品し国画賞を受賞。国画会会友となる。1966年 国画会を退会、以後毎年日本版画協会展に出品。1982年 三重県立美術館開館記念展『三重の美術・現代』に『空(習作)』などを出品。1995年 三重県立美術館県民ギャラリーで「木下富雄展」がひらかれる。 <作品収蔵美術館> ニューヨーク近代美術館 フィラデルフィア公立図書館 神奈川県立近代美術館 三重県立美術館ほか